【船木和喜の目】沙羅 顔の面がぶれる空中姿勢の改善が必要

[ 2018年1月20日 08:40 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第7戦 ( 2018年1月19日    山形市・クラレ蔵王シャンツェ )

飛行する高梨
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 高梨のジャンプには課題が多く目についた。札幌では改善されたように見えていた空中姿勢の問題だ。

 ルンビら強い選手は、飛び出しから顔の面がずっと同じ方向を向いている。それに対して高梨は顔の面がぶれる。高い軌道を求めて上を向いた後に、前方に進もうとして下を向く。そのおかげで頭が前に出ていかず体重移動ができないから、高さは出ても飛距離は伸びない。顎を少し前に出し、顔の面を変えないように飛び出すことで改善できるのではないか。

 今季ライバルのアルトハウスがいない中で、ルンビの強さは際立っていた。これだけ勝っていれば、試合に出続けるのもプラスに働くだろう。(総合1位の)ゴールドゼッケンをつけていると、試合を支配できる感覚になるからだ。勝ちグセがついた方がいい。自分も長野五輪直前には、総合優勝を争いながら直前のドイツの遠征にも参加して日本に戻ってきた。もちろんソチ五輪前は高梨がそういう状況だったわけで、五輪ではまた違った結果が出てもおかしくはない。(W杯通算15勝、98年長野五輪2冠)

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2018年1月20日のニュース