立命大5連覇圧倒 エース佐藤が13人抜き!2年連続区間賞

[ 2017年12月31日 05:30 ]

全日本大学女子選抜駅伝 ( 2017年12月30日    静岡県富士宮市・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場 )

5連覇を達成し、喜ぶ立命大の選手と、解説に来ていた高橋尚子さん(前列左から3番目)
Photo By スポニチ

 立命大が圧倒的な強さで、大会初年度からの連覇を5に伸ばした。1区で14位と出遅れながら、2区の佐藤成葉(なるは、2年)が区間賞を獲得する13人抜きの快走で一気にトップへ。アンカーの真部亜樹(2年)まで首位の座を守り抜いた。全日本大学女子駅伝(10月)の女王、名城大が3位。大阪学院大は6位に終わった。

 愛らしさは強さに比例した。首位から12秒遅れ、14位で受け取った2区のタスキ。小さなビハインドは、佐藤を光らせる絶好の舞台装置になった。

 「自分の走りをすれば(追いつく)自信はあった。後の人たちが余裕を持って走れる差をつけられるようにしたかった」

 レース全体を見渡せる視野の広さと、エースの自覚は2年生のそれではない。狙い通り、2キロ過ぎで先頭集団をとらえ、5キロで置き去りにしてしまう。2年連続の区間賞となる21秒05。「昨年の区間賞(21秒10)を目標タイムにしていたので、破れてうれしいです」。佐藤の13人抜きで得たリードを3区以降の5人も守り抜く。女王奪回を目指した全日本大学女子駅伝(10月、仙台)で敗れた悔しさが5連覇の原動力になった。

 杜(もり)の都で5区を任された太田が負傷のため今大会を欠場。「私の分まで」――。大会前に受け取った激励の手紙が佐藤を勇気づけた。「太田さんを胴上げできて良かった」。デビュー当時の石野真子を思わせる八重歯が光った。

 5000メートルの学生最速ランナーは、ビジュアル系としても知られる。「今度はトラックでしっかり記録を残したい。東京五輪?その目標はまあ、濁しておきます」。キュートなスマイルは、遠くに望む富士山も魅了していた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月31日のニュース