木村翔 攻め続けて9回TKO締め「こんなに1年で変わるんだ」

[ 2017年12月31日 21:03 ]

プロボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦   王者・木村翔―同級1位・五十嵐俊幸 ( 2017年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

<WBO世界フライ級TM 木村翔・五十嵐俊幸>9R、コーナーポストで棒立ちになった五十嵐にパンチの雨を浴びせる木村。ここでレフェリーが試合をストップ。歓喜の木村
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 初防衛戦となった王者・木村翔(29=青木)が攻め続けた17年を9回TKO勝利で締めくくった。

 「きょうは僕の力が試される試合。五十嵐選手は根性が強い選手だった」と相手を称えながらも、序盤から相手を一方的に攻め、最後は連打でレフェリーストップを呼びこんでの勝利だった。

 人生が変わった一年だった。アマ経験もなく、国内ではほぼ無名の存在だったが、7月に敵地・上海で五輪2大会連続金メダルの中国のスター、鄒市明(ゾウ・シミン)を攻め続けて11回TKO勝ちして王座を奪取。一気に名を上げた。現在も家賃5万円の5畳ワンルームに住み、週6日午前7時から午後3時まで酒店配送のバイトをする苦労人。それでも、無名の選手にすぎなかった昨年の大みそかを振り返り「こんなに一年で変わるんだなと、感じられた年だった」と、スポットライトを浴びて表情を輝かせた。

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