松山 ジャンボに“引導”渡せず「刺激与えているようじゃ駄目」

[ 2017年11月18日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第2日 ( 2017年11月17日    宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71 )

松山英樹(中)は尾崎将司(左)と笑顔で握手する(右は宮里優作)
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 4位から出た松山英樹(25=LEXUS)は6バーディー、2ボギーの67で回り通算8アンダーで2位に浮上。首位との差は2打から1打に縮まった。昨年大会覇者で今年の全米オープンを制したブルックス・ケプカ(27=米国)が68で回り通算9アンダーで単独首位に立った。

 連日67で回り2位に浮上したものの松山は「スコア的には凄く満足しているけど内容的には満足していない。ミスがかなり多かった」と反省を口にした。

 14ホール中9ホールでフェアウエーキープしたが、15番では左の林に入れるなど、ティーショットの感触は前日ほど良くなかった。頼りになったのはアイアン。12番は残り168ヤードから7Iで1メートルにつけてバーディー。9番では残り172ヤードの右ラフから前方の枝を避けるため6Iでスライスをかけて5メートルに乗せた。

 使用アイアンは「スリクソンZ965」。フェースの裏には、番手によって重さが異なるが0・5〜1グラムの鉛が張ってある。朝の練習では8Iのショットが左に引っかかっていた。見ていた加瀬秀樹プロの助言もあり鉛をトウ側に数ミリずらして張り直し調整した。契約を結ぶダンロップの担当者の迅速な対応も好成績を支えている。

 4年ぶりに同組で回った尾崎には大きな刺激を受けた。「ジャンボさんが飛んでいたから振ってやろうと思った」と松山。4番では326ヤード飛ばし、2日間の平均飛距離は304ヤードで1位になった。

 ホールアウト後には尾崎から「大したことねえな。(第1日も)1アンダー(第2日も)1アンダーじゃねえか」と言われたという。「ジャンボさんはパー68だと考えている。まだまだジャンボさんを驚かせるようなプレーじゃない。刺激を与えているようじゃ駄目。引退を(決意させるような)ね。それくらいのプレーが見せられれば良かった」と冗談を交えて振り返った。

 首位と1打差で決勝ラウンドへ。上位には海外勢が名を連ねる。「武藤さん、稲森くん以外は外国人なので負けないように頑張らないと」。日本代表として残り36ホールを戦う。

 ▼1位ケプカ (10番と12番でボギーの後)13番ティーでキャディーに“今日は9アンダーで上がろう”と話して、一つの目標にして気持ちを切り替えた。そこでバーディーを取れたのは良かった。(13番パー4で1オンしてイーグル)

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