飯島 12年間守り続けたシード喪失に涙「いろいろ考えたい」

[ 2017年11月18日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエールレディース第2日 ( 2017年11月17日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6550ヤード、パー72 )

うつむき気味に歩く飯島茜は1オーバーで予選落ち、シード落ちが決まる
Photo By スポニチ

 ツアー通算7勝で賞金ランキング52位の飯島茜(34=サーフビバレッジ)が賞金シードから陥落した。スコア71にとどまり通算1オーバー、145の61位で予選落ち。次戦の最終戦、LPGAツアー選手権リコー杯の出場資格がないため、継続中の選手では日本人最長の12年間保持していた賞金シードを手放した。全美貞(ジョンミジョン)(35=韓国)は68で回り、通算12アンダーで首位をキープした。

 覚悟はしていても、あふれ出る涙を止めることはできなかった。賞金シード圏外だった飯島が予選落ち。12年間、保持していた賞金シードを失うことが決まり、感情が表に出た。

 「もうちょっと稼げるときに稼がなかったのがいけなかった。ショットも去年より悪くないんですが、やっぱり気持ちですかね」

 昨季3度あった1桁順位が今季はリゾートトラスト・レディース(7位)の1試合のみ。初めて賞金シード入りした05年より多い2074万円は稼いだものの、継続中の選手では日本人最長だった賞金シードは途切れた。

 今大会終了後に上位50人の次点5人に入っていれば、来季前半戦の出場資格はある。たとえ漏れても、来季出場権を懸けた最終予選会(QT)に出る道もある。だが、「QTには行かないです」と明言。また、12月に盲腸の手術をするため、来季3月の開幕戦からの出場は難しく、4、5月以降にずれ込むという。「辞めるとは言えないけれど、いろいろと考えたい」。小柄な体で7勝を挙げた実力者は一区切りつけることになるかもしれない。

 ▽女子ツアー出場資格 これまでは上位50人の賞金シード保持者のほか、最終予選会上位突破者もほぼフル参戦できていたが、来季からリランキング制度(出場優先順位の見直し)を導入。これにより、フル参戦できる上位50人の賞金シードは変わらないが、(1)今大会終了後の上位50人の次点者5人(2)最終予選会上位突破者(3)今季の下部ツアー賞金女王に前半出場権が付与される。6月第4週後に(1)から(3)の選手で獲得賞金額に応じてリランキングを実施する。リランキングは9月第4週にも実施。

続きを表示

2017年11月18日のニュース