夏季五輪 ロスが28年開催受け入れ 24年はパリ 9月に正式決定

[ 2017年8月1日 10:27 ]

7月11日、スイスのローザンヌで開かれたIOCの臨時総会。会場に2024年夏季五輪招致に立候補したパリとロサンゼルスの旗が掲げられていた(AP=共同)
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 2024年夏季五輪招致をパリと争っていたロサンゼルスの招致委員会は7月31日、24年大会をパリに譲り、28年大会の開催を受け入れると発表した。20年東京五輪に続く2大会はパリ、ロサンゼルスの順となることが確実になった。

 24年五輪招致は撤退都市が相次いだため、国際オリンピック委員会(IOC)は7月の臨時総会で両都市を2大会に振り分ける異例の方針を承認。9月にリマで開く総会で正式決定する。パリは100年ぶり、ロサンゼルスは44年ぶりで、ともにロンドンと並ぶ最多3度目の開催となる。ロサンゼルスのガーセッティ市長は記者会見で「28年に五輪がロサンゼルスに戻ってくる。今日、われわれは大きな一歩を踏み出す」と述べた。

 ロサンゼルス招致委は今後、市議会と米国オリンピック委員会の承認を得た上で、IOC、パリを含む3者で最終合意に向けて協議する。

 IOCは11年後となるロサンゼルスでの大会開催に、これまでを上回る18億ドル(約1980億円)を拠出すると表明。バッハ会長は「ロサンゼルスの決定を歓迎する。8月中に3者で合意できると強い自信を持っている」との談話を出した。

 近年は巨額の財政負担に対する反発で五輪招致から撤退する都市が相次ぎ、24年大会は有力な2都市に減った。このためIOCは、五輪憲章では開催都市は基本的に大会の7年前に決めることになっているが、11年後の28年大会の開催都市も決める例外的措置を決めた。(共同)

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