ホープ阿部VS五輪王者大野!夢の対決が実現「昔はボコボコ それよりはマシになったかな」

[ 2017年8月1日 18:47 ]

乱取りを行う柔道世界選手権代表の阿部一二三(左)とリオ五輪男子73キロ級金メダルの大野将平
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 最高の稽古相手に胸を借りた!柔道の世界選手権(28日開幕、ブダペスト)男子日本代表は1日、宮崎県延岡市で行っている強化合宿を公開し、66キロ級代表の阿部一二三(日体大=19)が、リオデジャネイロ五輪73キロ級金メダルの大野将平(25=旭化成)と乱取りを行った。

 兵庫・神港学園高時代から機会があれば大野の胸を借りており、今回は今年5月以来の“対戦”。昨年12月のグランドスラム東京から3大会連続優勝中と、同じ階級では敵無し状態の阿部だが、1階級上の五輪王者には苦戦。厳しい組み手争いを強いられ、投げかけても返され、逆に何度も畳に叩き付けられた。

 結局、一度も大野を畳に転がすことができなかったが、「吸収するものが多く、刺激になる。(自分の力は)まだまだだと思う」と話す阿部の表情は充実感に満たされていた。強さ、美しさ、立ち振る舞いなど、リオ五輪で大野は国内外の柔道家から賞賛を受けている。阿部にとっても特別な存在で、「気持ちの入り方が(他の選手相手と比べて)違うし、自分に凄くプラスになることがいっぱいある。昔はボコボコにされた。それよりはマシになったかな。(いつかは)投げたい」と話した。

 一方の大野は多くを語らなかったが、「僕が10回投げても1回投げられたら、メディアの皆さんはそこを使うでしょ」と余裕しゃくしゃく。リオ五輪後は休養を挟み、今年4月には無差別で争われる全日本選手権に出場。今回の世界選手権には出場しないが、目標に掲げる20年東京五輪での2連覇へ向け、本格的な再始動が近づいていることをうかがわせた。

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2017年8月1日のニュース