【玉ノ井親方の視点】稀勢は休んで自分の相撲取り戻すことも必要

[ 2017年7月14日 08:03 ]

大相撲名古屋場所5日目 ( 2017年7月13日    愛知県体育館 )

勢(右)に小手投げで敗れ、3敗目を喫する稀勢の里
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 稀勢の里は苦しくなった。立ち合いはうまく左が入って良かったけど、勢は懐が深いから、右を差せなくても小手に振ってくる。横綱もそれは分かっていたはず。本来なら小手投げを食わないように、左の方に出ていって体を密着させれば良かったけど、力の入る左が入ったため、そのまま正面に出ていってしまった。やはりケガをして土俵を離れていたから、相撲勘が鈍っていたんだろうね。

 引き揚げてくる時は足を気にする様子も見せていた。ケガの状態は本人にしか分からないことだけど、中途半端にどこかに痛みを抱えて出てくるのであれば、休むことも必要。休場してしまうと、進退を含め周りからいろいろ言われるのはそういう地位だから仕方がない。でも、しっかり休んで、自分の相撲を取り切れるようになって戻ってくることの方が今は大事だろう。(元大関・栃東)

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2017年7月14日のニュース