ビーナス、最年長V王手!勝負を分けたダブルファースト

[ 2017年7月14日 06:48 ]

ウィンブルドン選手権女子シングルス準決勝   V・ウィリアムズ 6―4、6―2 コンタ ( 2017年7月13日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

決勝進出を決め、観客の声援に応えるビーナス・ウィリアムズ(AP)
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 9年ぶり6度目の優勝を狙う37歳は勝負どころを知っていた。「戦略とかではなく、必要と思えば打つ」と確信を込めた一打がビーナス・ウィリアムズ(米国)を救った。

 英国女子40年ぶりの決勝進出に挑んだ世界7位のジョアンナ・コンタ(26)との準決勝だった。地元の大声援を受ける相手に対し、第1セット、4―4でのサービスゲームは15―40のピンチを迎えた。1本しのいで30―40。次のポイントは第1サーブが入らず、第2サーブとなった。

 ここでV・ウィリアムズは勝負に出た。相手の体にめがけて時速170キロのサーブを叩き込んだ。ダブルフォールトを恐れず、第2サーブも思い切り打っていく“ダブルファースト”。このプレーで流れを引き寄せ、次のゲームをブレークして第1セットを先取。第2セットはもう独壇場だった。

 決勝での姉妹対決に敗れた1月の全豪に続き、20回目の出場となるウィンブルドンで4大大会最年長優勝記録(68年オープン化以降)更新のチャンスが巡ってきた。「今はタイトルへの扉をノックしている。凄く興奮しているけど、まだ終わってない。まだしっかり集中している」とムグルサ(スペイン)との決勝戦を見据えた。

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2017年7月14日のニュース