鈴木愛 けがの功名?左膝痛も完璧ラウンドで首位浮上

[ 2017年5月20日 17:04 ]

 女子ゴルフの中京テレビ・ブリヂストン・レディースは20日、愛知県豊田市の中京GC石野Cで第2ラウンドが行われ、13位から出た鈴木愛が7バーディー、ボギーなしの65をマークし通算10アンダーで単独首位に浮上した。勝てば大会2連覇で2週連続優勝となる。

 鈴木は「パットが良かった。あまりショットは(ピンの近くに)付いてくれなかったけど、長いパットがたくさん入ってくれた。ピンチらしいピンチもなく確実にパーオンできた。難しいパーパットもなかった」と完璧なラウンドを振り返った。

 4番パー3のティーショットを70センチに付けるスーパーショットでバーディー。6番は3メートル、7番は5メートルのパットを沈めて連続バーディー。10番は8メートルの上って下りのスネークラインを沈めて笑顔でガッツポーズを作った。15番でも8メートルを沈めると、16番パー5は残り22ヤードのアプローチを70センチに寄せて、17番は4メートルのパットを入れて3連続バーディーを奪った。

 左膝痛を抱え、この日はテーピングをしてラウンド。「左(膝)をかばって途中から右(膝)が痛くなった。無理せずやろうと思って回ったら良かった。踏ん張ろうとすると下半身が動かなくなる。下半身を使うようにした。膝を使う方が動きがスムーズになるから」とけがの功名もあった。

 前日は思うようなゴルフができなかった。自分を鼓舞するため、プレーオフでキム・ハヌルに敗れた3週前のサイバーエージェント・レディース最終日と同じ黄色いウエアで臨んだ。「あの時のリベンジの意味も込めて同じ服を着て“これで絶対いいスコアを出すぞ”という気持ちだった」。

 最終日に逃げ切れば自身初の同一大会連覇と2週連続優勝。同一大会連覇は15、16年伊藤園レディースのイ・ボミ以来で、日本人では11、12年スタンレー・レディースの有村智恵以来5年ぶり。

 2週連続優勝は今年サイバーエージェント・レディース、ワールドレディース・サロンパスカップに勝ったキム・ハヌル以来で、日本人では13年KKT杯バンテリン・レディースとフジサンケイ・レディースを制した佐伯三貴以来4年ぶり。

 同時達成ならアン・ソンジュが13年ニトリ・レディースで成し遂げて以来史上2人目となる。

 快挙に挑む鈴木は「連覇も2連続優勝も実力だけでなく運も必要。運を引き寄せられるようなゴルフをしないといけない」と気を引き締めた。

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2017年5月20日のニュース