中国、台北ユニバ　団体競技の不参加が確定的に

　８月に台北で行われるユニバーシアード夏季大会の団体競技の組み合わせ抽選が１１日、台北市内で行われたが、中国の代表が参加せず、団体競技での中国の不参加が確定的になった。１２日付の台湾各紙が伝えた。

　昨年５月に台湾独立志向の民主進歩党（民進党）の蔡英文政権が発足した後、中台関係が冷え込んでおり、政治的な理由で参加を取りやめた可能性がある。

　国際大学スポーツ連盟（ＦＩＳＵ）のオレク・マティツィン会長（ロシア）は中国代表団から不参加理由を示した書簡を受け取ったとしたが、詳細は明らかにしなかった。

　台北のユニバーシアード責任者は中国の全国運動会（国体）と日程が重なっているため、国体を優先したとの見方を示した。台北市長は、中国は個人競技に参加するとの見通しを示した。個人競技の申込期限は７月中旬という。

　中国は毎回ユニバに参加しており、今年の大会にも参加する意向を昨年中に大会事務局へ伝えていたという。（共同）