谷口 首位発進!“マブダチ”藍からの応援に発奮「チャンスある」

[ 2017年5月12日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権日清カップ第1日 ( 2017年5月11日    沖縄県名護市 かねひで喜瀬カントリークラブ=7217ヤード、パー72 )

<日本プロゴルフ選手権初日>6番、ティーショットを放つ谷口
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 国内メジャー第1戦が開幕。ツアー通算19勝の谷口徹(49=フリー)が8バーディー、ボギーなしの64をマークして単独首位に立ち、5年ぶり3度目の大会制覇に向けて好発進した。優勝すれば尾崎将司に次ぐ大会歴代2位の年長優勝で、大会3勝は青木功、中嶋常幸と並ぶ歴代6位となる。来年2月には50歳になるベテランが復活優勝を見据えている。

 最高気温29度。夏を思わせる暑さの中、大会自己ベストを1打更新する64で回り単独首位。谷口は「自分が凄いのか、周りが下手なのか分からん」とうそぶいた。

 インから出て10番で5メートルを沈めて波に乗った。13番で20メートルのロングパットをねじ込んで15年ミズノ・オープン第1日以来の4連続バーディー。途中でチャンスを逃す展開になったが「アバウトに(ラインを)読むようにしたら入るようになった」。後半の5番パー5でも伸ばし、7番では7メートルを入れるなど上がり3連続バーディーで締めた。

 同組の兄・宮里聖を応援していた宮里藍に3番で「頑張ってください」と声を掛けられた。「俺は大丈夫だから聖志を応援して」と冗談で返したが、激励に応えて5番から5ホールで4バーディー。「“藍ちゃん効果”でいいスコアが出た」と胸を張った。

 宮里藍とは過去に3ツアーズ選手権で練習ラウンドをともにしたことがある。それ以来久々の対面でパワーをもらった。ホールアウト後「マブダチ。ナイスプレー。明日も頑張って」とエールを送られ「なぜマブダチなのかな。対等ってことかな」と首をひねりながらもうれしそうだった。

 ツアー19勝も12年ブリヂストン・オープンを最後に優勝から遠ざかる。首位に立つのも14年フジサンケイ・クラシック初日以来3年ぶり。昨年は賞金ランキング80位に低迷。それでも前戦の中日クラウンズで2位に入っており手応えはある。

 最終日に49歳93日となる谷口は勝てば96年尾崎将司の49歳109日に次ぐ歴代2位の年長優勝。また大会3勝は史上8人目の快挙となる。同じ会場で開催された07年も初日首位発進しながら最終的に22位。「(メジャー優勝に)縁がないと思っていたけど、最近ゴルフがうまくできるようになってまた勝てそうな気がしてきた。チャンスがあるかな」とほくそ笑んだ。

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