28歳・亀山、あん馬全体トップ!元“アフロ王子”世界再挑戦へ

[ 2017年4月9日 05:30 ]

体操全日本個人総合選手権第2日 ( 2017年4月8日    東京体育館 )

あん馬で圧巻の演技を見せる亀山
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 元世界王者が存在感を見せつけた。男子種目別トライアルが行われ、あん馬の13年世界選手権金メダリスト・亀山耕平(28=徳洲会)が、前日(7日)の予選出場選手を含めて全体トップとなる15・250点をマーク。5月のNHK杯、6月の全日本種目別の出場資格を獲得し、今秋の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表入りへ第一関門を突破した。9日は男女個人総合決勝が行われる。

 あん馬のスペシャリスト・亀山が「イメージとちょっと違う。もう少し落ち着いてやりたかった」と言いながら、トップの得点を叩き出した。リオ五輪出場を逃して引退へ心は傾いたが、所属の米田監督の「カメ、やめてまうんか!?もったいないやろ!」という言葉を受け、昨年12月に現役続行を決断。15、16年は高難度の技を詰め込み限界突破の「12割」という演技構成だったが、今季はあえて「8割」にとどめ、出来栄えを示すEスコアで勝負する。

 世界選手権代表に出場するためには全日本種目別で優勝するなどした上で、日本協会が独自に設定する世界ランクで上位に入る必要がある。「力を出せば世界選手権に出られるし、世界でも戦える」。20年東京五輪も見据える28歳は「一番、輝く道を行きたい」と、あん馬を極めていく。

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