稀勢の里、強行出場もケガ響き2敗後退 あす千秋楽で照ノ富士と大一番

[ 2017年3月25日 17:54 ]

寄り切りで鶴竜に敗れる稀勢の里
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 大相撲春場所14日目は25日、エディオンアリーナ大阪で行われ、左胸付近を負傷しながら強行出場した新横綱・稀勢の里は結びの一番で横綱・鶴竜と対戦。ケガの影響か、鶴竜に敗れ2敗に後退した。26日の千秋楽では新横綱優勝を目指して1敗の大関・照ノ富士と対戦する。

 立ち合いで勢いよくぶつかり左を指しにいったが力が入らず、もろ差しの鶴竜に一気に寄り切られた。

 13日目の結びの一番で日馬富士に敗れて土俵下に落ちると、左胸付近に手を当てて30秒以上も立ち上がれず、苦悶(くもん)の表情を見せた。一夜明けた25日の朝は稽古場に姿を見せなかったが、午前9時過ぎに師匠の田子ノ浦親方が対応。出場について「本人が出たいと言っている。体は動くので、これから先も長いので(休場してもいいのでは)という話をしたが、それでも本人は出られると」と説明した。

 午後2時過ぎに会場入りしたときには待ち受けた約500人のファンから「頑張れ!」など大歓声を浴びた。結びの一番でも稀勢の里は大声援を後押しに取組に臨んだが、鶴竜にあっけなく敗れた。

 照ノ富士は関脇・琴奨菊を下し1敗をキープ。初優勝した15年5月の夏場所以来の頂点を目指し、千秋楽で稀勢の里との大一番に臨む。琴奨菊は6敗目。来場所の大関復帰は消滅した。

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