18歳新星・希望、1差発進!同世代・奈紗Vに「私も」

[ 2016年10月29日 05:30 ]

女子ゴルフ 樋口久子・三菱電機レディース第1日 ( 2016年10月28日    埼玉 武蔵丘GC=6580ヤード、パー72 )

<三菱電機レディース初日>首位と1打差5位と好発進の植竹希望
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 黄金世代の新星が好スタートを決めた。アマチュアの植竹希望(のぞみ、18=東京・日出高3年)が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70で回り首位と1打差の5位につけた。アレルギーのため食べられない食品もある中、食事改善に取り組む高校生が同世代のライバルたちに負けじと奮闘した。69で回った堀琴音(20=東芝)ら4人が3アンダーで首位に並んだ。

 またしても高校3年生のアマチュアがリーダーボードの上位を彩った。畑岡奈紗や勝みなみと同学年の18歳、1メートル67のスレンダー体形でショートカットがボーイッシュな植竹は「得意なコースではないけれど、1Wが良くて良いイメージで回れた」とはにかんだ。

 出だしの10番でボギーが先行したが、すぐに気持ちを切り替えた。13番でピンまで残り108ヤードの第2打をPWで2・5メートルにつけると、14番は左のカラーから4メートルをパターでねじ込んで連続バーディー。後半の1番はピンまで73ヤードの第3打を得意のウエッジで30センチにピタリとつけてスコアを伸ばした。フェアウエーキープできなかったのは2ホールだけと1Wがさえ「点数としては70点」と笑顔を見せた。
 世界的アスリートの姿勢が手本だ。小学生の頃から甲殻類アレルギーに悩まされ、最近になって大豆アレルギーも発症した。3週前のいわて国体2日目のラウンド中にチョコレートパンを食べたが、「大豆が入っていたのか呼吸困難になってしまった」という。そんな時、手に取ったのがテニス男子シングルス世界ランク1位で、体質的に小麦を受けつけないというノバク・ジョコビッチの著書だった。その食事法を数カ月実践。結局、体重が落ちて飛距離も落ちたことから取りやめたが、ストイックな姿勢を見習っている。

 母・和美さん(46)にも協力してもらい、「基本的なことだけど野菜から先に食べるとか、肉、魚をバランス良く食べるように気をつけている」と食事改善に取り組んでいる。プレー中も和美さん手作りのおにぎりを頬張ってパワーを回復した。

 畑岡の優勝に沸いた4週前の日本女子オープンは自宅でテレビ観戦したが、「見ているときは“勝っちゃえ”と思ったけど、畑岡さんがいざ優勝すると悔しくなった」とこれまで以上に集中して練習するようになった。「私たちの世代から2人もツアー優勝者が出ている。私も凄く勝ちたい意欲が強い」。ライバルたちに負けじと力の限りを尽くす。 

 ◆植竹 希望(うえたけ・のぞみ)1998年(平10)7月29日、東京都生まれの18歳。ゴルフが趣味の父・竜也さん(48)の影響で4歳からゴルフを始める。16年関東ジュニア優勝。1Wの平均飛距離は240ヤードで、得意クラブはウエッジ。ベストスコアは64。趣味は読書と絵を描くこと。中学時代に応募した絵画コンクールで入賞の経験あり。家族は父、母・和美さん、妹・愛海さん(15)。1メートル67、57キロ。

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