年寄名跡証書めぐり法廷闘争 秋場所中に部屋訪れず…

[ 2016年10月20日 05:30 ]

 【経過】

 追手風部屋に所属していた元幕内・浜錦は、12年2月の引退と同時に春日山部屋を継承した。先代親方は年寄名跡を「雷」に替え、部屋付き親方となり協会執行部の業務に専念。だが一身上の都合で同年9月に協会を退職することになった。

 ここで両者の間に年寄名跡証書の引き渡しに関する問題が発生。多額の金銭を要求された春日山親方はそれを不服として13年に訴訟を起こしたが、今年8月の一審判決では約1億7000万円の支払いを命じられた。すぐに控訴したが年寄名跡証書を保持しないまま師匠を続ける状況が続くことになっていた。

 さらに、協会の調査で春日山親方が秋場所中に部屋を訪れていないことが判明。この事態を重く見て12日の理事会で師匠引退勧告を決議した。

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2016年10月20日のニュース