名横綱に最後の別れ、千代の富士「お別れの会」に松山千春ら5000人

[ 2016年10月1日 17:09 ]

先代九重親方の「お別れの会」で弔辞を述べる松山千春

 大相撲の元横綱千代の富士で、7月31日に61歳で死去した先代九重親方=本名秋元貢、北海道福島町出身=の「お別れの会」が1日、東京都墨田区の両国国技館で開かれ、関係者や一般の献花者を合わせて約5千人が「ウルフ」と呼ばれた大横綱との別れを惜しんだ。

 館内には大相撲秋場所で使用された土俵が残り、そばに設置の祭壇には国民栄誉賞の表彰状などが飾られた。大型スクリーンに流れる現役時代の映像を見て涙を流すファンもいた。久美子夫人は「親方は、最後は国技館でと申していた。大変喜んでいると思う」と謝意を口にした。親交の深かった歌手の松山千春は「おまえが生きた証しは俺たちの心にずっと残る」と弔辞を述べた。

 師匠だった解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)、日馬富士関と鶴竜関の2横綱らも出席。部屋を継いだ九重親方(元大関千代大海)は「これから一生懸命引っ張って、九重部屋を立派にします」と誓いを立てた。

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2016年10月1日のニュース