白井健三 体操ニッポン史上最年少金メダリストに!「床に何かの運命がある」

[ 2016年8月9日 07:05 ]

金メダルをかけ笑顔で声援に応える白井(左)と加藤(AP)

リオデジャネイロ五輪体操・男子団体総合決勝

(8月8日 リオ五輪アリーナ)
 日本が2004年アテネ五輪以来、3大会ぶりに王座を奪回した。前半で首位を走ったロシアを鉄棒で逆転した日本は最終種目の床運動でも高得点をマークし、計274・094点で優勝した。ロシアが銀メダル、中国が銅メダルだった。

 体操ニッポン史上最年少の金メダリストが誕生した。白井健三(19、日体大)は得意の床で16・133、跳馬で15・633と、それぞれチーム最高得点をマーク。チーム最年少、初の五輪出場ながら“ひねり王子”の名にふさわしい演技で日本を悲願の団体金メダルに導いた。

 白井は授賞式を終え「(実感は)ないですね、やっぱり」と一言。予選では床運動で「リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」を実施した際にラインオーバーをするなど満足できる内容ではなかったが「コーチの方からも予選の反省練習だって言われていました。予選も(床運動が最後の)6種目目で決勝も6種目目で、今年の全日本でも6種目目で。床に何かの運命があるんだろうなと思いながら入った」と切り替えて挑んだことを明かした。

 予選の反省から「ラインオーバーをやっぱり気にしてしまった」と振り返ったが「力が入り過ぎずにいい演技できた。みんなのおかげだと思う」とチームメートへの感謝を口にした。金メダルを手にし「本当に人生で一番心臓に悪い日だったといっても過言ではないが、間違いなく一番幸せな日になった」と喜びをかみしめた。

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