日馬 綱の意地で連敗阻止「立ち合いだけ集中。冷静にいけた」

[ 2016年7月20日 05:30 ]

日馬富士(右)は渡し込みで高安を下す

大相撲名古屋場所10日目

(7月19日 愛知県体育館)
 日馬富士が横綱の意地を見せ、1敗だった高安を下して2敗を守り首位に並んだ。立ち合いは鋭く踏み込み、突っ張り合い。相手が引いたところを見逃さず、押し込みながらの渡し込みが見事に決まった。足に伸ばした手と、前に出る足のバランスもよく「立ち合いだけ集中した。きょうは普通に冷静にいけた」と納得顔で振り返った。

 前日は嘉風に完敗を喫したが、敗戦のショックは感じられなかった。「嘉風は個人的にファンだから。勝った方が強い。これからが勝負」と黒星を消化して、気持ちを切り替えた。同部屋の宝富士も2敗でトップ集団を一緒に形成。「こちらもつられて頑張ろうという気になる」と弟弟子の活躍が励みになっている。先場所は10勝、先々場所は9勝。久々に存在感を示し、昨年九州場所以来の賜杯が視界に入ってきた。

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2016年7月20日のニュース