松田 メダル1号へ三度目の正直!開幕翌日8・6日本の先陣切る

[ 2016年7月20日 05:30 ]

記者会見で、ポーズをとる松田知幸(後列左端)、秋山輝吉(前列左端)ら

 メダル1号へ三度目の正直だ!日本ライフル射撃協会は19日、都内でリオデジャネイロ五輪・パラリンピックに出場する7選手の壮行会を行い、男子エアピストルなど2種目に出場する松田知幸(40=神奈川県警)が、日本人メダル1号を誓った。男子エアピストルの予選・決勝が行われるのは開幕翌日の8月6日。日本選手団が出場する種目では全競技で最も早くメダルが確定する種目で、メダルラッシュの先陣を切る。

 日本時間8月7日午前4時。東の空が白み始めた頃に、地球の裏側からメダル1号のニュースを届ける。今大会で最も早くメダルが確定するのは射撃の女子エアライフルだが日本人の出場はない。柔道男女の最軽量級、競泳の男子400メートル個人メドレーなども、決勝は日が昇ってからの時間帯だ。ならば松田にとって、これ以上のチャンスはなく「世界選手権、W杯で金メダルを獲り、あとは五輪だけ。自信を持って臨みたい」と語った。

 10年8月に世界選手権(ミュンヘン)で50メートルピストルを制し、12年ロンドン五輪出場内定1号をゲットした。08年北京に続く2度目の五輪は前哨戦となる同年4月のテスト大会兼W杯(ロンドン)で優勝。日本勢として92年バルセロナ以来のメダル獲得に期待が高まったが裏切る形となった。

 以降、松田が四六時中、心の中で唱えている言葉が「射撃のために」。見たいテレビ番組があれば「射撃のために」我慢して早めに就寝し、電車で空いている座席があっても「射撃のために」立ち続けてバランスのトレーニング。「(北京前からの)12年間の努力の成果を発揮できればメダルは付いてくる」と全てを競技にささげてきた自負が自信につながっている。

 すでに20年東京五輪までの現役続行を決めており、不惑で迎えるリオも通過点。「見ているだけではつまらない。やってもらえれば魅力が伝わる」とメジャー競技にする使命も背負って的を撃ち抜く。

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2016年7月20日のニュース