長谷川「J」メニエール病と闘いリオ切符 東京金へ青写真

[ 2016年4月13日 09:43 ]

代表入りした背泳ぎの長谷川

 リオデジャネイロ五輪の競泳日本代表合宿が都内で始まり、男子100メートル背泳ぎの長谷川純矢(22=ミキハウス)は「初めてのジャージーなのでうれしい」と日の丸ユニホームに目尻を下げた。高校2年で目まいなどの症状が出る特定疾患のメニエール病と診断され、1日2・5リットルの水を飲んで症状を抑えている。

 2月には「泳いでいて気持ち悪くなってしまう」ほど悪化したが「(五輪出場の)目標を変えるな」とコーチに諭され、自己ベストで派遣標準記録を切り、2位でリオ切符をつかんだ。中京大の後輩からは名前の頭文字から「J」との愛称で慕われるナイスキャラだが、選考会は“超伏兵”だったとあって、決勝のレースは「後輩も見てなかった」と苦笑いした。

 「口がお子ちゃまで、肉がかみ切れない。野菜は食べるけどドレッシングが好き」という偏食。好物は豆腐とねぎ入り味噌汁で、この日の朝食で一緒だった萩野からは「そんな量で練習大丈夫ですか?」と心配された。

 強みはここ一番の集中力。加えて萩野の泳ぎをプールに潜って見るなど研究熱心な一面もある。夢の東京五輪金メダルを実現させるため「リオでは決勝の雰囲気を味わいたい」と初の大舞台を見据えた。 (宗野 周介)

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2016年4月13日のニュース