引退の小塚 中京大大学院を修了「晴れ晴れとした気持ち」

[ 2016年3月19日 17:47 ]

中京大大学院の修了式を終え、報道陣に学位取得の証書を見せる小塚崇彦

 フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー冬季五輪代表で、3月末での現役引退を発表した27歳の小塚崇彦(トヨタ自動車)が19日、名古屋市内で行われた中京大大学院の修了式に出席し「晴れ晴れとした気持ち」と目を輝かせた。

 11年世界選手権銀メダリストは、5位だった昨年末の全日本選手権の演技後に「悔しい気持ちが出ないといけない場面だったが、すっと抜けていく気持ちを感じた」という。「これで終わりかな」と、年明けから熟慮して一線を退く決断をしたことを明らかにした。

 スケートのために休学した時期も含め、大学院を5年かけて修了。けがに苦しんだ時期も長かったが「後悔はない。5年間気持ちよく駆け抜けてこられた」と振り返った。

 自身のスケートの動作解析をテーマに修士論文を書いた小塚は、4月からトヨタ自動車でスポーツ関連の仕事に専念する。スケートの現場からは離れるが「いつか(スケート界で)本当に小塚が必要だと思われるような存在になれたらいい」と話した。

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2016年3月19日のニュース