20歳の樋口 危なげなく五輪切符 食生活改善して急成長

[ 2016年3月19日 05:30 ]

男子フリー57キロ級準決勝で勝利し、五輪代表を決めた樋口黎

レスリング・リオデジャネイロ五輪アジア予選第1日

(3月18日 カザフスタン・アスタナ)
 57キロ級の樋口黎(20=日体大)は「自分のレスリングを貫けた」とベテランのように胸を張った。得意のタックルで倒し、流れるようにアンクルホールドを決める。初戦、準決勝とも約1分でテクニカルフォール勝ちを収め、決勝は韓国選手を4―0で下した。

 茨城・霞ケ浦高時代にインターハイを2連覇するなど、20年東京五輪のホープとして将来を嘱望されてきた。ただ、偏食による減量苦が課題で、昨年6月の全日本選抜選手権は体重を落とせずマットに上がれなかった。栄養学を学ぶなど食生活を改善して急成長、成果を出した。日本伝統のフリー軽量級はメダルを期待される。「プレッシャーのある方が力を発揮できる」という強心臓で、リオに乗り込む。

 ◆樋口 黎(ひぐち・れい)15年は全日本選抜選手権を減量苦で棄権したが、国民体育大会を制し、全日本選手権で初優勝。茨城・霞ケ浦高出、日体大。1メートル62。20歳。大阪府出身。

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