朴セリ 今季限り引退 メジャー5勝も近年は故障続き

[ 2016年3月19日 05:30 ]

第1ラウンド、7番でショットを放つ朴セリ。今季限りでの引退を表明した

米女子ツアーJTBCファウンダーズ・カップ第1日

(3月17日 米アリゾナ州フェニックス ワイルドファイアGC=6601ヤード、パー72)
 第1ラウンドが行われ、メジャー通算5勝の朴セリ(38)が記者会見し、今季限りでツアーから引退すると表明した。この日は69で回り36位だった。横峯さくら(30=エプソン)と宮里美香(26=NTTぷらら)がともに68で首位と6打差の24位につけた。宮里藍(30=サントリー)と野村敏京(23=フリー)は71で72位。上原彩子(32=モスフードサービス)は73で104位と出遅れた。62をマークした李美香(22=韓国)が首位発進した。

 朴セリは69で回ったラウンド後に会見を開き、「思ったようにプレーができなくなって、楽しめなくなった。3年前から決めていた」と今季限りでツアーから引退することを明かした。20歳だった98年に全米女子プロ、全米女子オープンを制するなどメジャー5勝を含む米ツアー通算25勝をマーク。07年には殿堂入りも果たした。だが、昨季は故障もあって出場8戦にとどまり、中盤以降は欠場。「もう続けられないと思った」と語った。

 今では朴セリに憧れてゴルフを始めた朴仁妃、申ジエら「朴セリキッズ」が世界各国のツアーを席巻する。首位発進した22歳の李美香は「4歳の時にテレビで見てから私のアイドル。残念でならない」と惜しんだ。リオデジャネイロ五輪では韓国代表コーチとして若手を率いる朴セリは、自身については涙をこらえながら「今季の残りはできるだけ多くの試合に出たい」と話した。

 ◆朴 セリ(パク・セリ)1977年9月28日生まれ、韓国・大田広域市出身の38歳。父の勧めで13歳からゴルフを始める。96年のプロ転向後は韓国ツアーを主戦場にするが、98年から米ツアーに本格参戦。韓国ツアーは通算14勝。1メートル68。

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