“錦織ジャパン”だ!41年ぶり5人本戦へ 16日開幕全豪OP

[ 2016年1月17日 08:20 ]

全豪オープンへ向けて調整する錦織(AP)

 “錦織ジャパン”が今季最初の4大大会を迎える。テニスの全豪オープンは18日に開幕。16日の予選では、男子シングルス3回戦で杉田祐一(27=三菱電機)と伊藤竜馬(27=北日本物産)が勝利を収めて予選を突破。世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)に引き上げられるようにして日本男子41年ぶり、全豪最多タイの合計5人が本戦出場を決めた。けん引役となる錦織は、大会初日の18日午前11時(日本時間午前9時)から世界34位のフィリップ・コールシュライバー(32=ドイツ)との1回戦に臨む。 

 前日の寒空から一転、コートは真夏の日差しとなった。錦織は午前、午後と滴る汗を拭って2部練習を行い、その合間に公式会見に出席した。「よりいい結果を求めるのはもちろんだけど、気持ち的には結構落ち着いている。そんなに先を見ずにやりたい」と答えた。全豪では12年、15年のベスト8が最高成績。今回はそれを超えることが一つの目標になる。

 高いハードルを設定する錦織につられるようにして、日本男子も5人が本戦出場を決めた。予選決勝をフルセットで制した伊藤は「錦織君みたいにやっていこうと目標、やるべきことの設定値が高くなっている」とその影響力を口にした。ダニエル太郎は世界ランキングで出場を決め、西岡良仁も主催者推薦を懸けた地区予選を突破して本戦切符を勝ち取った。国別対抗戦のデ杯でチームメートとなるなど、若手も錦織の取り組みを間近で見て、それを見習い着実に成長している。

 日本男子の本戦5人出場は、全豪では65年、75年以来となる最多記録だ。錦織は試合後のインタビューを受ける杉田の姿をうれしそうに写真を撮りながら会場を後にした。この一体感も日本男子を後押しする力になる。

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