美誠 有望株17歳に貫録勝ち!タイムアウトで攻めの姿勢復活

[ 2016年1月17日 05:30 ]

女子シングルス準々決勝、浜本由惟に勝利しガッツポーズで喜ぶ伊藤美誠

卓球全日本選手権第6日 女子シングルス準々決勝 伊藤4-1浜本

(1月16日 東京体育館)
 早めのタイムアウトが奏功し「みう」に続いた。1ゲームを落として迎えた第2ゲーム。4連続でポイントを失った3―5で、松崎太佑コーチが1試合に1回だけ使える“間”を取った。戦術を明確にし、伊藤は息を吹き返した。ここを11―9で取ると、4ゲーム連取で試合を決めた。

 「攻めていく気持ちを確認し、タイムアウトの後、自分のパターンになって攻められた」

 ジュニアの部を制して勢いに乗る17歳の浜本を止めて言葉が弾んだ。タイムアウト後に左右に振り、相手がバックでミスを多発して得点を重ねた。前日の6回戦同様、盟友の存在が励みになった。同学年の平野美が隣で先に4強を決め「そのゲームは取られたけど、切り替えて頑張ろうと思った」と力をもらった。

 みうみま対戦が準決勝で実現する。海外遠征では常に同部屋。何もかも知り尽くしている友だ。「普段はボーッとしているけど、卓球だと全然違う」。幼い頃から競い合ってきたが、行く道は今、枝分かれしている。こちらはリオデジャネイロ五輪代表に内定したが、向こうは落選した。日の丸を背負うプライドにかけて、中学生対決に勝つ。

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