五郎丸「力出し切った」リーチに完敗…ヤマハ発2冠夢散

[ 2016年1月17日 05:30 ]

<東芝・ヤマハ発動機>東芝に敗れ、神戸製鋼との3位決定戦にまわることになったヤマハ発動機・五郎丸(中央)

ラグビー・トップリーグ 決勝トーナメント準決勝 ヤマハ発動機22―34東芝

(1月16日 花園)
 決勝トーナメント準決勝など8試合が行われ、ヤマハ発動機は22―34で東芝に敗れた。今季はリーグ戦優勝チームのみが出場する日本選手権連覇の可能性もなくなった。日本代表FBの五郎丸歩(29)は2ゴール1PGを成功させ、トライに結びつけるプレーもあったが、チーム2冠の夢はかなわなかった。3連覇を目指すパナソニックは神戸製鋼に快勝。24日の決勝(秩父宮)はパナソニック―東芝、3位決定戦(同)はヤマハ発動機―神戸製鋼の顔合わせで行われる。

 ノーサイドの笛が響くと、五郎丸は、まずWTBハビリと握手を交わした。チームメートと健闘を称え合う表情は穏やかだった。目標だった初のリーグ制覇と日本選手権連覇への道はストップ。「残念です。得点できる場面で東芝さんが得点してヤマハはそれができませんでした」。悔しさをにじませつつも「自分の力は出し切ったので、満足しています。次に向けて気持ちは切り替わっています」と前を向いた。

 存在感抜群のプレーが観衆を沸かせた。前半12分、左隅約24メートルのゴールキックを決め、同32分は右サイドへの絶妙なゴロパントでWTB伊東のトライを生んだ。直後の右隅約28メートルのゴールキックも2本のゴールポストの間へ。後半34分にはライン参加からCTBピウタウにラストパスを送ってトライをアシストした。

 3位決定戦で対戦する神戸製鋼には昨年12月19日に14―43で完敗した。「リベンジしてシーズンを終えたい」。レッズ(オーストラリア)の一員として世界最高峰リーグ・スーパーラグビーに参戦する前の国内最終戦。借りを返して自身の新たな出発への号砲とする。

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