カージナルス、7年ぶり決勝へ!パッカーズに延長の末競り勝つ

[ 2016年1月17日 18:07 ]

カージナルスのWRフィッツジェラルド(AP)

 NFLは16日にカンファレンス準決勝の2試合を行い、アリゾナ州グレンデールでは延長の末に地元のカージナルス(西地区1位)がパッカーズ(北地区2位)を26―20(前半7―6)で退け、スーパーボウル初出場を果たした09年以来、7年ぶりにナショナル・カンファレンス(NFC)の決勝に進出した。

 ヒーローとなったのはカージナルス一筋12シーズン目を迎えているWRのラリー・フィッツジェラルド(32)。延長最初の攻撃(自陣20ヤード)で75ヤードのレシーブに成功したあと、QBカーソン・パーマー(36)のショベルパスを受けてエンドゾーンに飛び込んで(5ヤードのTDレシーブ)6万5000人の地元ファンを歓喜させた。

 試合は“奇跡”が交錯するスリリングな展開。カージナルスは10―13で迎えた第4Qの残り3分44秒、パーマーがフィッツジェラルドをターゲットにしたパスはパッカーズのCBダマリアス・ランドール(23)にはじかれたが、幸運にもその背後にいたWRマイケル・フロイド(26)がエンドゾーン内でキャッチして逆転のTDレシーブをマークした。

 しかも残り1分55秒にFGで追加点を奪って20―13。残り5秒となった時点でパッカーズの攻撃はカージナルス陣内41ヤード地点からで、すでに勝利を確信したファンがスタンドで騒ぎ始めていた。

 パッカーズはこの追い詰められた場面で、QBアーロン・ロジャース(32)が運を天に任せてエンドゾーンめがけてロングパス。ところが今季2回しかレシーブを記録していなかったWRジェフ・ジャニス(24)が高いループを描いて落ちてきた「ヘイル・メアリー・パス」をエンドゾーン内で倒れ込みながらキャッチして試合を振りだしに戻した。

 ロジャースは昨年12月3日のライオンズ戦でも“逆転サヨナラ”となる61ヤードの「ヘイル・メアリー・パス」をTEリチャード・ロジャース(23)に決めており(スコアは27―23)、過去に例がない同一シーズン2度目のミラクル・パスを成功。しかしコイントスで敗れた延長ではカージナルスが最初の攻撃でTDを奪取したために出番はなく「激闘のあとにコイントスをやるのは望むところではないし、ついていなかった」と最後は運のなさを嘆いた。

 一方、マサチューセッツ州フォックスボロで行われたAFC準決勝ではペイトリオッツが11連勝中だったチーフスを27―20(前半14―6)で下し、5年連続でAFC決勝に進出。QBトム・ブレイディー(38)はパスで302ヤードを稼ぎ、ホットラインを組んでいるTEロブ・グロンコウスキー(26)は7回のレシーブで83ヤード(2TD)、WRジュリアン・エデルマン(29)は10回のレシーブで100ヤードをマークした。

 なおカージナルスは17日に行われるパンサーズ(南地区1位)対シーホークス(西地区2位)の勝者、ペイトリオッツはブロンコス(西地区1位)対スティーラーズ(北地区2位)の勝者とカンファレンス決勝(24日)で顔を合わせる。

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