松村、4差逆転V!初観戦の長男の前でツアー5勝目

[ 2015年10月26日 05:30 ]

優勝カップを手にする松村

男子ゴルフツアー ブリヂストン・オープン最終日

(10月25日 千葉県千葉市 袖ケ浦カンツリークラブ袖ケ浦コース=7119ヤード、パー71)
 10メートル近い強風に見舞われて上位陣のスコアが伸びなかった中、4打差を追った松村道央(32=吉野電化工業)が16番のイーグルで抜けだして67、通算9アンダーの275で昨年のインドネシア・プロ選手権以来のツアー5勝目を飾った。3日目首位の堀川未来夢(みくむ、22=フリー)は73にとどまり、2打差で4人が並んだ2位に終わった。
【最終成績】

 プレーオフに備え、パット練習をする松村に優勝が伝えられると、応援に来ていた妻・香織さん(38)が祝福に駆け寄った。足元では初めて会場に来た1歳2カ月の長男・羚央(れお)君が無邪気に走り回り、松村は「10年後に優勝の映像を見せられれば」と喜んだ。

 この日は最大15メートルの強風に選手は苦しんだが、天気予報を見た前夜、風の日に強い姿を見ている香織さんから「風が吹けばいけるんじゃないの」と励まされた。ボギー先行でも焦らず7、8番の連続バーディーで上位陣に割り込み、7アンダーで迎えた16番パー5。第2打をグリーン脇のラフまで運ぶと、残り12ヤードからイーグルを奪い「優勝の資格をもらった」と抜けだした。
 
 08年から7年連続シード権も、今季は予選落ちが7試合。「シードだけで満足せず、優勝しなくては」と1Wの安定、パットの精度を上げる努力が3年連続の優勝につながった。

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2015年10月26日のニュース