予選では「勝利」も中国警戒 37年ぶり団体V狙う日本

[ 2015年10月26日 14:48 ]

 体操の世界選手権は25日、英国のグラスゴーで男子予選の前半4班が行われ、団体総合で37年ぶりの頂点を目指す日本は7連覇を狙うライバルの中国を上回った。28日の決勝に向けて精神的に優位に立ったものの、水鳥寿思監督は「中国は決勝に合わせたような(代表の)選出。油断はできない」と警戒心を緩めなかった。

 予選は各種目5人が演技して上位4人の得点を合計するのに対し、決勝は演技した3人全員の得点で争う。6種目の総合力が高いオールラウンダーが軸の日本は予選で有利だが、中国は決勝を見据えて種目別のスペシャリストをそろえ、Dスコア(演技価値点)の上位3人合計で圧倒する。

 昨年0・100点差で勝負が決したように、予選の得点を持ち越さない決勝の争いは今大会も激しさを極めそうだ。ただし、首位で通過すれば日本は5種目目の平行棒と最後の鉄棒で間隔が空くため、終盤の戦いで体力的な負担を減らせるメリットがある。

 両チームともにミスが相次いだ予選から、どれだけ修正できるか。中国の劉洋は「他のどの国よりも団結力がある」と自信を見せる。日本のエース、内村航平(コナミスポーツク)も「団体決勝はまた別だと思う。何位通過であろうと予選よりいい演技をしたい」と気を引き締め直した。(共同)

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2015年10月26日のニュース