「火の鳥ニッポン」に救世主!?日本国籍を取得した松本亜弥華

[ 2015年10月26日 11:00 ]

 2大会連続で五輪メダル獲得を狙うバレーボール女子日本代表「火の鳥ニッポン」に救世主現る!?今月17日にバレーボール女子のプレミアリーグが開幕。その中に長い手足で観客を引きつけるプレーヤーがいた。松本亜弥華(26=上尾)。昨季までの表記は王亜辰(おう・あしん)。北京出身で今年5月に日本国籍を取得した1メートル88のミドルブロッカーだ。

 念願のプレミアリーグデビュー戦。アタックで7点、ブロックで2点と攻守で存在感を示した。。敗れはしたものの「自分としては楽しかった」とはにかんだ。1メートル88は15年の日本代表と比べても最高身長で、最高到達点(スパイク)の317センチもトップ。チームメートで12年ロンドン五輪代表の荒木絵里香(31)も「身長があって、手も長い。日本にいない(タイプの)ミドル。高さが魅力」と一目を置く。15年日本代表の大竹里穂(21=デンソー)、島村春代(23=NEC)、山口舞(32=岡山)、そしてベテラン荒木らとの代表争いに加わりたいところだ。

 異色の経歴の持つ。米国の大学に留学し、卒業後は日本のチャレンジリーグ(四国、仙台)でプレー。上尾には昨季から在籍していたが、外国人枠で試合には出られなかった。両親もバレーボールの中国代表だった松本は、ジェファーソン大では全米大学選手権でMVPを獲得。日本代表入りを目指して日本国籍を取得し「全日本に行きたい。リオ五輪を目指している」と力強い。

 バレーボールでは小山修加や杉山マルコスらが国籍を変更して日本代表入りして活躍。他競技でもソフトボールの宇津木麗華、アーチェリー女子の早川漣らが五輪に出場した。松本のユニホームの名前は米国留学時代のニックネーム「JACKIE(ジャッキー)」。ジャッキーが火の鳥ニッポンの秘密兵器に化けるか、今季のプレーに注目したい。(後藤 実穂)

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2015年10月26日のニュース