飯合 復興支援の輪をもっと 自ら立ち上げシニアツアーでも呼び掛け

[ 2015年10月14日 05:30 ]

18番、ティーショットを放つ飯合

東日本大震災復興支援プロジェクト スポニチ・チャリティーゴルフ・シニアプロアマ大会2015

(10月13日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部(男子シニア、男子アマ=6601ヤード、女子シニア、女子アマ5789ヤード、パー72))
 11年3月11日に起きた東日本大震災の被災地復興支援を目的に男子23人、女子12人の合計35人のプロがアマチュアとともにプレーしてチャリティー金集めに協力した。自らシニアツアー大会を立ち上げて賞金の一部を被災地に寄付している飯合肇(61=アルファクラブ)は継続的な支援を誓った。大会はチーム戦で争われ、この日が70歳の誕生日だった日本女子プロゴルフ協会(LPGA)相談役の樋口久子(富士通)らの組が優勝した。

 飯合は豪快なドライバーショットを披露するなどプロの技を見せた。団体戦では野球評論家の東尾修氏らと組んで3位に入り「試合が続いているのでゴルフの感覚は良かったね。同伴の3人もみんなうまかった。天気も良くて最高だね」と満足そうに笑った。

 この大会は3回連続の出場となる飯合。もともと被災地復興には強い関心を持っている。東北、北関東などを中心に冠婚葬祭互助会事業を展開する「アルファクラブグループ」に所属しているが、昨年12月に同グループの神田成二会長と会食してシニアツアー大会の創設を訴えた。「試合をやることで被災地に元気を与えたいし、経済的な支援にもつなげたい」という気持ちからだった。

 その熱意が通じて、今年9月6日に栃木・矢板CCで第1回アルファクラブCUPシニアオープンが開催された。2000人以上のギャラリーが詰めかける盛況となり、賞金とスポンサー料の一部が被災地復興のために寄付された。飯合は「俺が元気なうちは続けてやっていく。支援は続けてやっていかないと」と大会を継続していく意向を示した。

 今季のシニアツアーでは、ホストプロとして臨んだアルファクラブCUPシニアオープンの12位が最高成績。「50代前半の選手の勢いに押されているよ」と苦笑いしながらも、残り4試合に向けて「再来週には日本シニアオープンもあるし、良い正月が迎えられるように頑張りたい」と巻き返しを誓っていた。
 (福永 稔彦)

 ▽試合方式 プロ1人とアマ3人が4人1組になり、各ホールで4人のうち最も良いスコアを採用するベストボール方式で18ホールの合計スコアで争う。

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