錦織「アグレッシブな相手に押された」 20歳悪童に底力で逆転

[ 2015年10月14日 17:30 ]

シングルス2回戦で逆転勝ちした錦織圭

上海マスターズ・シングルス2回戦

(10月14日 中国・上海)
 初対戦となったニック・キリオス(オーストラリア)に逆転勝ちを収め、ベスト16となる3回戦へと駒を進めた錦織圭(25=日清食品)。気性が激しく“問題児”として知られる20歳を相手に第1セットは一方的な展開で落としたが、徐々にペースを取り戻して世界6位の実力を見せつけた。

 「あまり良い出だしではなく、相手のアグレッシブなプレーに押されていた」と第1セットを振り返った錦織。立ち上がりから5ゲームを連取されるまさかの展開となったが、錦織は第4ゲームまでに4本のダブルフォールトを喫したことについて「ボールが重いのでガットが合っていなかった。硬さがあったもの原因」と分析した。

 それでも第2、3セットは粘りのプレーでサービスゲームをキープすると、ともに勝負どころの第10ゲームでブレークに成功。判定にいら立ちを見せる場面もあったキリオスに格の違いを見せて接戦を制した。試合後は「ファイナルでは最後の少ないチャンスを取れてよかった」と話したが、内容には納得がいかない様子で笑顔は少なかった。

 15日の3回戦では第12シードのケビン・アンダーソン(29=南アフリカ)VSファビオ・フォニーニ(28=イタリア)の勝者と対戦する。

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