錦織 逆転で初戦突破!世界32位の“問題児”に苦戦も

[ 2015年10月14日 16:33 ]

男子テニスの錦織圭

 男子テニスツアー・上海マスターズは14日、中国・上海で行われ、世界ランキング6位で第6シードの錦織圭(25=日清食品)は初戦のシングルス2回戦で世界32位のニック・キリオス(20=オーストラリア)と対戦。1―6、6―4、6―4で苦しみながらも逆転勝利を収めた。

 錦織とは初の顔合わせとなるキリオスは、試合中にラケットを投げたり折ったりする“お騒がせ男”としても知られる。今年8月にカナダで行われたロジャーズ杯では、スタン・バブリンカ(30=スイス)と対戦した2回戦の試合中に「コキナキス(キリオスの親友のオーストラリア人選手)がお前の彼女とヤッたってよ」と、バブリンカと交際が噂される女子選手についてつぶやき、テレビのマイクに拾われて大騒動に。ツアーから制裁金1万ドル(約124万円)を科されるとともに、ノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)らからも批判を浴びた。

 錦織は第1セットはサーブが安定せず、4本のダブルフォルトを犯して第2、4ゲームをブレークされる苦しい展開。5ゲーム連取された後の第6ゲームはようやくキープしたものの、第7ゲームは相手のミスでブレークポイントを握りながらもものにできず、第1セットは1―6で落とした。

 第2セットは徐々に調子を取り戻した錦織。しかし第4、6、8ゲームはデュースに持ち込みながらもあと一歩でブレークできず、第9ゲームまでは互いにサービスゲームをキープする。それでも第10ゲームはリターンエースを決めて先手を取ると、相手のミスも出てラブゲームでこの試合初のブレークに成功。6―4で第2セットを奪い、最終セットに勝負を持ちこんだ。

 判定に対する不満で第2セット途中から集中力を欠き、審判と言い合う場面も見られたキリオス。しかし錦織はペースを乱されることもなくプレーに集中し、第3セットは第9ゲームまで両者サービスゲームをキープする。ゲームカウント5―4で迎えた第10ゲーム、錦織は相手のミスもあってブレークに成功し、6―4で逆転勝利を飾った。

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2015年10月14日のニュース