エディージャパン 世界選抜に完敗…3年ぶり4連敗

[ 2015年8月16日 05:30 ]

<日本・世界選抜>敗戦に肩を落とすリーチ(中央)ら日本代表フィフティーン

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2015 日本代表20-45世界選抜

(8月15日 秩父宮)
 日本代表は世界選抜と対戦し、20―45で敗戦した。先発15人の総キャップが617を誇る経験豊富な相手に、ディフェンスや密集でのプレーで精度を欠き、完敗。12年4月に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=55)体制下では約3年ぶりの4連敗(非テストマッチを含む)となった。W杯イングランド大会開幕まで、16日で33日。目標の8強入りへ、それでも指揮官は強気の姿勢を貫いた。

 後半30分、日和佐の不用意なキック。同35分、ツイのノックオン。目を覆いたくなるようなミスに、スタンド最上段のブースで見ていたジョーンズHCが2度、窓ガラスを殴った。その人物と同一とは思えないほど、会見場に現れた指揮官の表情は穏やかだった。「W杯の準備としては素晴らしい機会だった。結果は残念だが、着実に前に進んでいる」。相手を「W杯に出ても優勝争いができる」とまで例えていたからか、ダブルスコアの敗戦より善戦を強調した。

 敗因はパシフィックネーションズ杯のトンガ戦(3日)同様、ディフェンスでの規律とボールキャリアーの質の悪さ。後半19分には左タッチライン付近から逆側へとワイドに回され、123キロのウイングに前進を許し、息の根を止められた。トンガ戦を反省し、11日に再開した宮崎合宿でも課題とした部分。劇的な改善は見られなかったが、指揮官は「2点の修正が必要。(修正)できると前向きに思っている」と強気だった。リーチ主将も「いいテストだった。何をやらないといけないか、はっきり分かった」と同調。次戦22日のウルグアイ戦(レベスタ)で言葉通りの改善が見られるか、本番まで残された時間は少ない。

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