谷原、新車盗まれた…２季ぶりＶで“不幸”断ち切る！

１番、ティーショットを放つ谷原

男子ゴルフツアースポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第１日

（7月2日 北海道千歳市　ザ・ノースカントリーゴルフクラブ＝７１６７ヤード、パー７２）
　ツアー１０勝の谷原秀人（３６＝国際スポーツ振興協会）が４バーディー、ボギーなしの６８で回り、首位と３打差の８位につけた。最近は周囲で不幸が続いているというが、１３年以来２季ぶりの勝ち星へ好発進。６５をマークしたＪ・Ｂ・パク（３３＝韓国）が首位に立った。
【第１Ｒ成績】

　谷原が順調に滑り出した。ボギーなしは今季初。「きょうの天気と一緒で穏やかな一日だった」。１番で４メートルを沈めてバーディーを先行させると、４番は８Ｉでの第２打を３メートルにつけてスコアを伸ばした。６番で３メートルのパーパットを残したが、ピンチは６番以外になく、「良いパットを決められた」と後半は１３番で６メートル、１４番は４メートルのバーディーパットを沈めた。１２年から平均パット数が３年連続１位の名手が持ち味を発揮した。

　だが、谷原の表情はどこか浮かない。「最近なんかダメなんですよね。周りが不幸というか、いいことがあまりない」。実は６月２８日に自宅の庭に止めてあった愛車を盗まれた。６月初旬に納車したばかりのトヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」が姿を消したそうで「家には２倍（の値段が）するレンジローバーもあったのに、最初から狙われていたんですかね…」と嘆き節。その前日には懸垂に励んでいたところ「コキッていった」と首を痛めたという。そして、何より気がかりなのが、現在、がんで闘病中の父・直人さんのことだ。

　救いは首痛がスイングに影響なかったこと。「そろそろ俺が良いことをしないとね」。通算１１勝目で谷原家に幸せなニュースを届ける。

　▼１位Ｊ・Ｂ・パク　３～４メートルのバーディーチャンスが結構入ってくれた。（７バーディー、ボギーなし）

　▼３２位・武藤俊憲　セガサミーの里見会長も２連勝していいよと言ってくださっているので期待に応えられるように頑張りたい。（先週、３季ぶりのツアー６勝目を挙げる）