勝みなみを支える“スーパーキャディー” 母子タッグで2勝目を

[ 2015年7月3日 11:30 ]

勝みなみ(右)とキャディーを務める母・久美さん

 “スーパー女子高生”の活躍の影には“スーパーキャディー”の存在があった?先月の日本女子アマチュアゴルフ選手権で15歳293日のツアー史上最年少優勝記録を持つ勝みなみ(17=鹿児島高2年)が初優勝を飾った。意外にも決勝戦に進んだのは6度目の挑戦で初めてのことだったが、5日間計137ホールを戦い抜いて頂点に立った。

 さて、勝は日本女子アマでの勝因を「勝負どころでパッティングが入ってくれた」と総括したが、重ねて母の存在の大きさを挙げていた。キャディーを務めた母・久美さん(47)。とても気さくな方で、コースでお会いすると「お元気ですか」と柔らかな鹿児島弁でこちらを気遣ってくれる。元小学校教諭の久美さんにゴルフ歴はほとんどないが、「私が一生懸命やっていることがみなみにも伝わってくれたら」とグリーン上ではライン読みに奮闘。ショットが不調でストレスをためる娘を「なだめすかす」(久美さん)ことも仕事だ。宿に戻れば娘の疲労を抜くためにマッサージに精を出し、試合や取材などのスケジュール管理もこなす。キャディー、トレーナー、マネジャー業を1人で行っているのだ。勝も「マッチプレーは苦手だけど、お母さんは面白いので楽しく回れた。感謝しています」とその存在の大きさを語った。

 勝の次戦は17日開幕のサマンサタバサ・レディース(茨城・イーグルポイントGC)だが、ここでも久美さんはキャディーを務める予定。なんでも「最近はいろんなキャディーさんと顔見知りになって。イ・ボミさんのキャディーさん(清水重憲氏)に“サマンサはどんなコースなんですか”と聞いたら、“フラットなコースだからお母さん大丈夫ですよ!”って言って下さったからやってみようかなと思って」とか。勝の今年の目標は「プロの試合でもう1勝」。親子タッグでの実現を、私はどうしても期待してしまう。(井上 侑香)

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2015年7月3日のニュース