萩野、骨折か…移動中に転倒、欧州から緊急帰国し3日会見

[ 2015年7月3日 05:30 ]

競泳の萩野公介

 日本水泳連盟は2日、ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダルの萩野公介(20=東洋大)がケガのため、合宿先の欧州から同日、緊急帰国したと発表した。上野広治強化担当常務理事によると、フランスのカネで行っていた事前合宿中の6月28日、練習会場への移動途中に転倒し、右肘骨折の疑いもあるという。

 同常務理事は「緊急帰国したということは、それなりのことです。(きょう3日に)精密検査をして試合に出られるか判断します」と語ったが、24日開幕の世界選手権(ロシア・カザニ)出場は絶望的となった。3日に都内で会見する。

 萩野は6月1日に渡欧。出発前には「(世界選手権の)金メダルを持って帰ってきたい」と話していた。同月上旬に開催された欧州グランプリでは男子200メートル個人メドレーで3連勝するなど好調。その後は平井伯昌コーチらとスペイン、フランスなどの高地で強化合宿を行い、直接、ロシアに入る計画だった。

 世界選手権では男子400メートル自由形、男子200メートルと400メートル個人メドレーの3種目に出場を予定していた。専門の個人メドレーはともに昨年の世界ランキング1位で、大本命として注目されていた。世界選手権での金メダル獲得で16年リオデジャネイロ五輪の出場が内定するだけに、萩野は頂点を見据えていた。大会欠場となれば、来年4月の日本選手権で五輪出場権獲得を目指すことになる。

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2015年7月3日のニュース