愛　意地の日本勢最高３位　全米女子ＯＰ渡航費用300万円「稼がないと」

１８番、ギャラリーの声援に応える鈴木

女子ゴルフツアー　ニチレイ・レディース最終日

（6月21日 千葉県千葉市　袖ケ浦カンツリークラブ新袖コース＝６５８４ヤード、パー７２）
　首位と４打差の６位から出た鈴木愛（２１＝Ｓａｌｅｓｆｏｒｃｅ）が６バーディー、２ボギーの６８で回り、通算９アンダーの２０７で日本勢最高の３位に入った。首位と３打差の３位から逆転を狙った松森彩夏（２１＝スターツ）は７３と伸ばせず、通算５アンダーの７位に終わった。３位から出た申ジエ（２７＝韓国）が６７で回り、通算１１アンダーで５月のサイバーエージェント・レディースに続く今季２勝目で大会連覇を飾った。

　鈴木が最後に意地を見せた。最終１８番パー５。１Ｗは右ラフだったが「ラフからうまく打てた。会心のセカンドショット」とエッジまで残り２２３ヤードを３Ｗで１０メートルに乗せた。イーグルパットは一転がり足りなかったが、バーディーで締め、日本勢最高の３位に入った。

　首位スタートの李知姫（最終結果２位）は３月のヨコハマタイヤＰＲＧＲレディースでプレーオフの末に敗れた相手。「キャディーさんともあの時の借りを返そうと話していた」と気合が入った。さらに、この日は両親の結婚記念日。「そういった意味でも勝ちたかった」。７番までに９アンダーとしたが、その後は伸ばせず３位で終えた。

　７月の全米女子オープン（ペンシルベニア州）は日本地区予選首位で出場権を得た。「行き（の飛行機）はビジネスクラスにして帰りはエコノミークラスにしようかな」と考えている。ただ、コーチ、キャディーらを帯同するため渡航費用は３００万円ほど必要となる。次週のアース・モンダミン・カップは優勝賞金２５２０万円と高額だけに「お金がかかるから頑張って稼がないと」。初の海外メジャーを快適に戦うために、次週も優勝争いに名乗りを上げる。