長谷川 世界初切符!大学寮同部屋の後輩白井に感謝

[ 2015年6月22日 05:30 ]

会心の演技に雄叫びをあげる長谷川

体操全日本種目別選手権最終日

(6月21日 東京・国立代々木競技場)
 白井のルームメートが初の世界切符をつかんだ。世界選手権(10~11月、英グラスゴー)の代表選考会を兼ねて行われ、日体大の寮で白井健三(18)と同室の長谷川智将(22)は鉄棒で15.400点の2位。得意のあん馬は今大会予選落ちだったが、チーム貢献度で代表に入った。男子は他に白井、萱和磨(18=順大)、女子は宮川紗江(15=セインツク)が選ばれた。

 初代表が決まると、長谷川は白井と抱き合って喜んだ。得意のあん馬は予選落ちしたが、鉄棒で2位に入り世界切符を獲得。「あん馬で失敗した時はダメだと思った。本当にうれしかった」。演技後は涙を流し、会見では満足感に浸った。

 日体大では4、3、2、1年がルームメートになる。世界を知る白井と生活を共にし、長谷川は「いろいろとアドバイスしていただいた」となぜか敬語で最敬礼。白井の部屋での過ごし方、世界を狙う心構え、練習態度。全てが刺激になった。

 大舞台には縁がなかったが、好演技後に寿司を握って投げるパフォーマンスで体操界屈指の人気者。昨年、両サイドを大胆に刈り込んだ髪形だった時、「頭に寿司ネタが乗っているみたい」と言われたことがきっかけだ。この日はパフォーマンスを封印したが「次はしっかり寿司を投げられるよう頑張りたい。金メダルを握りたい」と世界選手権へ闘志を高めた。

 ◆長谷川 智将(はせがわ・ともまさ)1993年(平5)5月30日生まれ、福岡県行橋市出身の22歳。6歳で体操を始め、岡山・関西高から日体大に進学。昨秋のアジア大会は団体総合で金メダルを獲得したが、あん馬は5位だった。1メートル67、60キロ。

 ▼世界選手権代表選考 男女とも6枠で、男子は今大会前に3、女子は5が決まっていた。男子はNHK杯、今大会決勝の得点を、決定済みの3人と組み合わせ、団体総合で最も得点が高くなる組み合わせで3人(NHK杯8位以内から1人)を選出。女子は全日本、NHK杯、今大会の種目ごとに順位に応じたポイントを与え、ポイント最上位選手を選出した。

◇体操世界選手権の日本代表◇
【男子】
内村 航平(26=コナミSC)
田中 佑典(25=コナミSC)
加藤 凌平(21=順大)
白井 健三(18=日体大)
萱  和磨(18=順大)
長谷川智将22(=日体大)
【女子】
杉原 愛子(15=梅花高)
笹田 夏実(19=日体大)
寺本明日香(19=中京大)
湯元さくら(18=中京大)
内山 由綺(17=スマイルク)
宮川 紗江(15=セインツク)

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