【丸山茂樹が分析】松山はトライした結果 悔やむ必要はない

[ 2015年6月22日 07:07 ]

日に日に難度が増す全米オープンの舞台、チェンバーズベイ(AP)

USPGAツアー 全米オープン第3日

(6月20日 ワシントン州 ユニバーシティープレース チェンバーズベイ=7637ヤード、パー70)
 チェンバーズベイは日に日に難度を増している。グリーンは硬く、速くなっている。しかも、ただ速いだけならいいが、転がり方がクレージー。球の落下点が狙い所からわずか1ヤードずれただけで50ヤードも転がり落ちることもある。

 その難コースを松山は72で回った。2つ落としたが、オーバーパーを叩いたとは思わない方がいい。このコンディションならアンダーパーは65くらいの価値がある。

 ショットの調子は初日に比べて少し悪くなったかもしれない。ただ要所でいいショットもあったし、本人が持っているイメージは悪くないはずだ。ダブルボギーの14番はフェアウエー中央のバンカーからの2打目がアゴに当たり脱出に失敗した。ライもいいし、ならした跡だったのでバンスが弾んで球が上がるイメージが湧いたのだと思う。そのクラブで越えると判断してトライした結果だから悔やむ必要はない。

 18番でバーディーを取って気持ちよく終われたし、得意の最終ラウンドで「さすが」と言われるゴルフを見せてほしい。「優勝して」とは言えないが、このスコアをキープすれば相当いい順位にいける。ぜひトップ10に入ってほしい。

 前日に最終ホールで倒れたデーは体調が悪そうだったが、アンダーパーで回った。僕も経験があるが、風邪をひいたり体調が悪い時の方が無理をしないのでいいスコアが出たりするものだ。最終日の体調がどうなるか分からないが、優勝争いはそのデーに、D・ジョンソン、スピースを加えた3人が有力だと思う。ただこのコースでは1ホールで8打、9打を叩くこともありうる。最後までもつれる展開になるのではないかと思う。 (プロゴルファー)

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