昨年バセドー病手術…星がＶ６「ここまで戻せたことは奇跡」

６連覇を達成し、声援に笑顔で応える星

競泳日本選手権第５日

（4月11日 東京辰巳国際水泳場）
　星が完全復活ののろしを上げた。Ｖ３の１００メートルに続いて、女子２００メートルバタフライでＶ６を達成し、派遣標準記録突破の２分６秒６６で圧勝。「ここまで戻せたことは奇跡」と顔を紅潮させた。

　昨年１１月にバセドー病の手術を受け１２月中旬に練習を再開。当初は「泳ぐのに精いっぱい」だったが、４カ月で本来の自分を取り戻した。決勝前には母・真奈美さんと電話。「“みんなへの感謝の気持ちを込めて泳ぎなさい”と言われ涙が出た」。感謝の気持ちで世界選手権切符をつかんだ。「夏まで３カ月ある。リオで金を獲るには２分３秒台が必要」と人懐っこい笑みを浮かべた。