ウッズ 自己ワースト「82」 復帰戦最下位130位で予選落ち

[ 2015年2月1日 05:30 ]

4番グリーンでパットを外し、浮かない表情のウッズ(AP)

USPGAツアーフェニックス・オープン第2日

(1月30日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71)
 第1ラウンドの残りと第2ラウンドを実施し、日没のため持ち越された第2ラウンドの残りは31日に行われた。今季初戦のタイガー・ウッズ(39=米国)はプロ転向後自己ワーストの82を叩き通算13オーバーの130位で予選落ちした。松山英樹(22=LEXUS)は71で回り通算2アンダーの27位で決勝ラウンドへ進んだが、石川遼(23=CASIO)は73と伸ばせず通算2オーバーの77位で予選落ち。通算10アンダーのマーティン・レアド(32=英国)が首位に立った。

 かつての王者の面影はなかった。昨年8月の全米プロ選手権以来約5カ月半ぶりにツアーに出場したウッズが、1ラウンドのスコアとしては02年全英オープン第3ラウンドの81を更新するプロ転向後自己ワーストの82を叩いた。インの44も9ホールの自己ワーストに並んだ。「誰にでもこういう日はある」と強がったが最下位に沈み、腰痛からの復帰戦は無残な予選落ちに終わった。

 ダブルボギーを叩いた14番で第1打を左の砂地に打ち込みアンプレアブルとし、トリプルボギーの15番は第1打を池に入れるなどショットも乱れた。だが特にひどかったのはグリーン周りのアプローチだ。14番では残り約30ヤードから10ヤード以上もショート。15番はバンカーショットがグリーンをオーバー。4番でも奥からの一打を反対側のバンカーへ入れた。憧れの選手の惨めな姿に同組のスピースは「見ているのも痛々しかった」と漏らした。

 近年腰痛に悩まされてきたウッズは昨秋、イメルマンらを指導したクリス・コモ氏をコーチに迎え、腰に負担のかからないスイング改造に着手した。しかし実戦では「以前のスイングの癖が出てしまう。特に寄せで大きく出る。不安があるともっとひどくなる」という。技術と精神の両面に問題を抱えている。

 39歳は「こんなことは以前にもあった。でも翌年には最優秀選手賞を獲った」と自らに言い聞かせた。腰の痛みは消えたというが、復活には時間がかかりそうだ。2月5日開幕のファーマーズ・インシュランス・オープン(カリフォルニア州)にも出場するウッズは「家に戻って練習する」と言い残した。

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