萩野 日本新でライバル瀬戸に完勝!「楽しんで」3冠達成

[ 2014年10月30日 05:30 ]

男子200M個人メドレー決勝で激しく競り合う(左から)萩野、瀬戸

 競泳のW杯東京大会最終日は29日、東京辰巳国際水泳場短水路(25メートル)で行われ、男子200メートル個人メドレーで萩野公介(20=東洋大)が1分51秒27の日本新記録で優勝。同200メートル自由形も1分42秒62で制し、前日の100メートル個人メドレーと合わせて3冠を達成した。瀬戸大也(20=JSS毛呂山)は200メートル個人メドレーで1分52秒55で2位だった。女子100メートル自由形は内田美希(19=東洋大)が52秒69の日本新記録をマークし、3位に入った。

 萩野が地力の差を見せつけた。200メートル個人メドレーの平泳ぎで先頭に出ると、最後の自由形でも後続を引き離した。「日本記録が出るとは思っていなかった。楽しみながら泳ぐことができた」。

 仁川(インチョン)アジア大会後に5日間のオフを取り、トレーニングを再開したばかり。「練習不足。背中の筋肉痛が爆発している」と漏らしながらも、自身の持つ日本記録を0秒23更新した。

 昨年の大会で出した従来の記録は1500メートル自由形のレース後で、足がけいれんした状態だった。「記録を出せないと恥ずかしい」と話していた中で最低限の目標はクリアした。

 200メートル自由形もラスト25メートルで海外勢を逆転し、100メートル個人メドレーと合わせて3冠に輝いた。12月に世界短水路選手権(ドーハ)があり「出場種目でレベルの高い記録を出すために集中したい」。マルチスイマーが進化を求める。

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