みなみの宿題 1日4食 世界アマ選手権へ“夏バテ対策”

[ 2014年8月2日 05:30 ]

日本代表に選出され、笑顔で抱負を語る勝

 日本ゴルフ協会(JGA)は1日、都内で世界アマチュアチーム選手権(女子は9月3~6日、男子は同10~13日、長野・軽井沢)の代表を発表し、4月のKKT杯バンテリン・レディースでツアー史上最年少優勝を飾った勝みなみ(16=鹿児島高1年)ら男女6人が選ばれた。世界アマ女子の部が日本で開催されるのは初めてで、勝らは自国で初優勝を目指す。また、世界アマの代表6人は韓国・仁川で開催されるアジア大会(9月25~28日)の代表にも選出された。

 アマ大会の記者会見としては異例の31社50人の報道陣が詰め掛けるなど異様な雰囲気となった記者会見場。注目を一身に集めた勝は少し緊張した面持ちながらも「このチームのために、そして自分のために努力してきた。日本の力を世界に示したい」と力強く話した。

 優勝を目標に掲げて、代表チームは先月22日から1日まで開催コースの軽井沢72ゴルフで合宿を敢行した。他の参加国が大会前に1回しか行えない練習ラウンドを、地の利を生かして繰り返した。アプローチを課題に挙げていた勝は30~70ヤードの距離を徹底的に打ち込んだ。1ホールで3、4球ほどをアプローチに割き「クラブの入れ方を自分で確認しながら研究した。だいぶ良くなっている」と手応えを口にした。
 
 夏ゆえの対策も取った。勝は今後、全国高校ゴルフ選手権、日本ジュニアに出場予定。女子チームの阪本知子キャプテンは「ジュニアの試合はキャディーなしで自分でバッグを担いで回るので、夏に体重が減る選手もいる」と明かし、ひと夏で4キロ程度体重を落とす選手もいるという。そこで合宿中は7時に朝食を取り、練習ラウンドの前半9ホールを終えたところで間食。昼食と夕食もしっかり食べる“1日4食”で体重減を食い止めた。勝はクラブハウスのレストランが提供するエッグベネディクトがお気に入りで朝食と間食に1日2回も食べた。JGAも選手に食事の重要性を繰り返し説き、選手は今後も“大食ノルマ”で体力維持を図ることになる。

 現在、勝が通う高校は夏休み期間中。「英語と生物の宿題は終わらせました!」とゴルフに集中できる環境も整えつつある。1カ月後に迫った大舞台を前に「自分の持ち味は攻めのゴルフ。世界アマでも貫きたい」と世界でも持ち前の爆発力を見せる。

 ▽世界アマチュアチーム選手権 男子は58年、女子は64年に始まり2年に1度開催されている。 日本の最高成績は男子が84年の優勝、女子は4位が4回ある。日本では62年に静岡・川奈ホテルゴルフコースで実施して以来52年ぶり2度目の開催となる。競技方法は、各チーム3人が4日間合計72ホールをプレーし、各ラウンドとも上位2人のスコアをチームスコアとし、合計スコアで順位を争う。

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