錦織 大荒れ8強 「集中欠いて」第2S乱れるも…立て直した

[ 2014年8月2日 05:30 ]

苦しみながらも8強進出を決めた錦織 (AP)

 テニスのシティ・オープンは31日、ワシントンで行われ、男子シングルス3回戦で第4シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング91位のルカシュ・ラツコ(スロバキア)を6―2、2―6、6―3で下し、8強入りした。女子シングルス2回戦で世界ランク200位の桑田寛子(島津製作所)は同24位の第5シード、アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に3―6、3―6で敗れた。女子ダブルス準々決勝の桑田、奈良くるみ(安藤証券)組は相手が棄権したため4強入りが決まった。

 いい自分と悪い自分が交互に出た。大荒れの内容に会心の笑みとはいかない。フルセットでラツコを退けた錦織は「苦しいながらも勝って(次の試合ができる)チャンスがあるのはいいこと」と前を向いた。

 第1セットはサーブ、リターンとも好調。第1ゲームからブレークに成功し、勢いに乗ってものにした。しかし、第2セットで突如乱れた。「サーブが入らず、悪いリズムになり、ちょっと集中を欠いていた」。3ゲームを立て続けに奪われ、別人のようなプレーでこのセットを失った。それでも崩れないのは底力。「最後はいい締めくくりができた」と最終セットでギアを一段上げた。最初の4ゲームを連取し、一気に押し切った。準々決勝は過去4戦全敗のガスケが相手。全米オープンへの試金石ともなる。「自分のテニスをやれれば結果はついてくる」と闘志を燃やした。

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2014年8月2日のニュース