首位スタートも…松山“失速”10位「練習足りない証拠」

[ 2014年5月27日 05:30 ]

クラウンプラザ招待の最終ラウンド、パットで苦しんだ松山英樹

USPGAツアークラウンプラザ招待最終日

(5月25日 米テキサス州フォートワース・コロニアルCC=7204ヤード、パー70)
 日本人4人目の米ツアー優勝はお預けとなった。首位で出た松山英樹(22=LEXUS)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71と伸ばせず、通算6アンダー、274で10位に終わった。世界ランキング1位のアダム・スコット(33=オーストラリア)は通算9アンダーで並んだジェーソン・ダフナー(37=米国)とのプレーオフを制し、今季初勝利、通算11勝目を挙げた。

 悲願はかなわなかった。初優勝を逃した松山は「残念です。上がってみたら(スコットとの差は)3打しかなかったけど、その3打が今の自分と勝つ人との違いだと思う」と視線を落とした。

 1番パー5でつまずいた。「バーディーチャンスについたつもりだった」という残り110ヤードの第3打がピン奥11メートルにオーバー。パーに収めたが「その後は警戒しながら打ったら、きのうまで打っていたショットとは違うスイングになってしまった」と狂いが生じた。

 パターも不調で、2、9、10番は3パットでスコアを落とした。今季は得意のパットが決まらず、3~5フィート(約91センチ~1・5メートル)のショートパットの成功率は83・13%で157位と低迷。「ストロークに自信が持てなかった」と迷いもあった。

 2月のフェニックス・オープンは3打差3位で最終日に臨んだが、パットが乱れて4位。その反省を生かせず「まだまだ練習が足りない証拠」と表情は険しかった。

 ◆松山24位 男子ゴルフの25日付最新世界ランキングが発表され、松山英樹は24位で前週から2つ上がった。関西オープンを制した小田孔明は81位から66位に上昇。石川遼は4つ下がって90位。1位アダム・スコット(オーストラリア)は変わらず、ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)がタイガー・ウッズ(米国)を抜いて2位。

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