塩浦 男子50自由形、祖父にささぐ「日本人初」21秒台V

[ 2014年4月14日 05:30 ]

男子50メートル自由形決勝、21秒88の日本新記録で優勝し、笑顔でガッツポーズする塩浦慎理

競泳日本選手権最終日

(4月13日 東京辰巳国際水泳場)
 自由形のエースが日本記録で進化を証明した。男子50メートル自由形で自己ベストを0秒14塗り替えて初の21秒台をマーク。連覇の塩浦は「思ったよりも気持ちいい」と白い歯を見せた。初日の100メートルは記録に届かなかっただけに「悔しい思いをした分、よく集中できた」と取り組んできた成果をここで発揮した。

 初出場した昨年の世界選手権で海外勢のパワーを痛感。「テクニック以前にパワーで負けている」とこれまで以上に陸上トレーニングに取り組んだ。体重は2キロ増え、ベンチプレスでの最大値は10キロ増えて115キロ。パワーアップしたことで飛び込みの勢いも増し、全体のスピードがついた。

 今月1日には以前から体調を崩していた祖父の健一さんが79歳で亡くなった。7日に葬儀を終えたばかりで、「天国に届くくらいいいタイムで泳げればと思っていた」という祖父への思いも最後のひと伸びを後押し。22歳は「東京五輪も決まったし、自由形で日本を引っ張っていく覚悟でいく」と進化したスピードを世界の舞台につなげていく。

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2014年4月14日のニュース