町田、最初で最後の五輪は5位「最後まで懸命に戦った」

[ 2014年2月15日 04:50 ]

町田は最初で最後の五輪で5位と健闘

ソチ五輪フィギュアスケート男子フリー

(2月14日 アイスベルク・パレス)
 ソチ五輪フィギュアスケート男子フリーで町田樹(たつき)(23=関大)は巻き返したものの、5位とメダル獲得はならなかった。

 前日のショートプログラム(SP)ではジャンプでミスを重ね83・48点で11位。この日のフリーでも冒頭の4回転で転倒、直後の4回転―2回転を成功させるなど持ち直したが、フリー4位でトータルも253・42点の5位だった。

 3位に1・68点差。あと一歩、メダルには届かず「完成度の高い演技はできなかったが、最後まで懸命に戦った」と燃え尽きたかのような穏やかな口調で振り返った。

 現地入り後の練習でジャンプのミスはほとんどなかったが、本番で崩れた。「オリンピックはこうも大きな舞台なのかと、実感した。失敗もあったし、貴重な経験になった」と言う。

 前日のSP後のインタビューでは「あしたは逆バレンタイン頑張ります」と自らを奮い立たせるように巻き返しを誓った。この日の演技後は「僕は昔から弱い人間だけど、大切な人たちの存在があって、この舞台に導いてくれた」と周囲への感謝を口にした。

 大会前から「僕の人生で選手として出る五輪は最初で最後。一度きりのチャンス」と固い決意で臨んだソチ五輪。町田は「ここから次の舞台に踏み出したい」とこの経験を人生の糧にする。

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