賞金女王 森田理香子の原点 祖父経営の練習場で“運命”の出会い

[ 2013年12月2日 08:18 ]

3番、ティーショットを放つ森田

女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯最終日

(12月1日 宮崎県宮崎市 宮崎カントリークラブ=6451ヤード、パー72)
 京都市山科区の「洛東ゴルフ」という打ちっ放しの練習場が、プロゴルファー森田理香子が育った場所だ。

 祖父が経営していた縁で小学3年でゴルフを覚え、ここでボールを打つのが日課になった。ゴルフ部がある京都学園中へ進学。3年時に大きな転機が訪れる。

 ツアープロの足立香澄(47)が近所に引っ越し「洛東ゴルフ」を利用。森田は身近になったプロから技術や心構えを学んだ。足立は当時を「ドローヒッターなのにピンを真っすぐ狙って“ピンの左にしか行かない”って首をひねっていた。“当たり前でしょ。右から攻めんかい”って怒って…」と振り返る。練習場は街中にあり、郊外型には広さでは分が悪い。森田はそれをプラスに考えた。

 中、高のゴルフ部監督だった冨田譲教諭(63)によると、森田は学校と提携する大きな練習場ではなく「洛東ゴルフ」で打つことがしばしばあったという。「長い距離を打って曲がれば気になる。家なら気にならないと言ってね」。関西出身者で初の女王は京都で生まれ、京都で育ち、京都に根を張る生粋の京オンナだ。

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2013年12月2日のニュース